一手の価値
こんにちは。ユキヤマです。
伊達利夫先生のわくわく囲碁教室から上の写真です。
白が打ち込んできて生きたところです。
黒には壁ができました。
次はどこに打ちますか?
たとえば、壁が破られるのを嫌って頑丈なものにしたとします。
白は先手を取って上辺にヒラキを打ちました。
下辺も白がくつろいでいます。
これでは、黒の壁があまり生きそうにありません。
では、もっといい手があるでしょうか?
壁の補強は無視して、上辺を取りました。
壁とマッチしたいい模様ができました。
これはいい図です。
もし白が、黒の壁を破ろうとしてきたら?
黒は、無視して上辺にシマリを打ちました。
白は壁を突き抜けて出てきました。
黒はさらに無視して、打ち込みの守りを打ちました。
右下の石は、もうそこだけで生きておいてくださいという考えです。
白はさらに、別の場所を突き破ってきました。
黒は焦らず、3子を差し上げました。
上辺に大きな地ができそうです。
白は3子を取り込みましたが、黒はさらに大きな利益を得ました。
囲碁は地の多い方が勝ちというゲームだそうです。
取れそうな石や取られそうな石を見つけると、ついつい忘れそうになりますね。