価値の大きい場所
こんにちは。ユキヤマです。
対局で調子の悪い時期ってありますね。
手筋風の手を打ってみたのに、手筋になっていなくて逆に仕留められたり。
そういうとき、頭が麻痺して考えられなくなっているのかなという気がします。
死活や手筋の勉強をして、改善出来たらいいけど、麻痺しているときに死活や手筋を考えるのは疲れますよね。
そんなときは棋譜並べです。
激しい戦いが起こっていない序盤なら、石の流れを感じて、麻痺した頭をほぐすのにちょうどいいかと思います。
さて、伊達利夫先生のわくわく囲碁教室から、上の写真です。再掲します。
白番です。どこに打ちますか?
まず、黒の最後の手を見てしまいますね。
この黒に対して手抜きすると、白の左上の石はどうなるでしょうか?
まだ眼はなさそうですが、瀕死というわけでもなさそうです。
左上の白石を守るか、他の場所に打つか。
他の場所といえばどこでしょう?
例えば、左辺のヒラキを打ちました。
黒は左下の三々を狙います。
定石が終わり、次に白から▲に打つと、大きな模様ができそうです。
残念ながら次は黒番ですが。
上のようにヒラキを打つと三々を狙われます。
黒は実利を稼いでます。
それが気に入らないなら、ヒラキではなく、どうしたらいいでしょうか?
そういうときはシマリです。
下辺がいい感じに見えてきました。
最後に黒の立場から。
テーマ図の最終手で、黒は2線に打ちました。
しかし、その手がなくても上辺の黒は生きてそうです。
黒が別の手を打つとしたらどこでしょうか?
黒は左下にカカリました。
左辺にも黒地ができそうです。
白のシマリか、黒のカカリか。
一気に景色が変わりますね。